1947-11-19 第1回国会 衆議院 財政及び金融委員会公聴会 第1号 贊幣價値の下落によりまして、貨幣の名目的數字が著しく増大したにかかわらず、舊態依然として適用區分を維持することは、それ自體が税率を引上げたことになるのであります。このインフレによる所得は、個々について増大するばかりでなく、一般的に水準が上るのでありますから、この貨幣價価の下落に原因しますところの所得の増大というものは、かりに申しますと、今年の十萬圓は昨年の十萬圓と同價値ではないのであります。 栗原修